東京国税局酒類鑑評会結果について
国税庁では、酒類の品質評価を通じて、酒造技術の進歩・発展を促し、酒類の品質向上を図ることで、酒類業の健全な発達に資することを目的として、各国税局において、酒類鑑評会を開催しています。
弊社は東京国税局管内となり、東京国税局鑑定官室において令和6年9月18日及び9月19日に1審の審査そして9月26日に2審の審査が行われました。
審査の結果弊社の三種類の日本酒が各部門において優等賞に選出されました。
- 清酒純米吟醸部門 「春鶯囀 純米大吟醸 磨き40 234」
- 清酒燗酒部門 「春鶯囀 本醸造」
- 清酒純米燗酒部門 「春鶯囀 純米酒 鷹座巣」
これからもこの結果に甘んじることなく製造技術の進歩・発展、商品の品質向上を目指してまいります。
以下に令和6年酒類鑑評会審査の概要を記しておきます。
審査概要
東京国税局では、令和6年酒類鑑評会を開催し、出品された清酒、本格焼酎について、審査を行いました。
全体の出品状況は、清酒吟醸部門に26点、清酒純米吟醸部門に30点、清酒燗酒部門に21点、清酒純米燗酒部門に29点及び本格焼酎部門に18点の出品がありました。
審査は部門別に、酒類の品質評価に十分な経験及び能力を有するとともに、製造方法や貯蔵・熟成に関する知識を有する審査員により、採点法並びに特性及び欠点の指摘によって、味、香り及び香味の調和を慎重かつ厳正に評価しました。
その結果、清酒吟醸部門10場、清酒純米吟醸部門12場、清酒燗酒部門8場、清酒純米燗酒部門11場及び本格焼酎部門3場を、優等賞受賞製造場として選定しました。
出品酒の酒質
イ. 清酒部門
登熟期の高温の影響で例年以上に原料米が硬く溶けにくいことに加え、酒造期の寒暖差が大きく、もろみの温度調整などといった製造管理が難しい年であったものの、製造責任者をはじめとする現場の方々の卓越した技術により、良質の清酒が数多く出品されておりました。
清酒吟醸部門は、上品で穏やかな吟醸香を有しつつ、軽快で甘味があり、かつ後味のキレのよいものが多く出品されておりました。
清酒純米吟醸部門は、香りについてはリンゴ系やバナナ系など多様な吟醸香を有するもの、味については軽快でキレの良いものや味のふくらみがあり豊潤なものなど、酵母や原料米の特性を引き出した個性のあるものが出品されておりました。
清酒燗酒部門は、香味の調和が取れた軽快でキレのある酒質のものが多く見られ、食中酒としても良好なものが出品されておりました。
清酒純米燗酒部門は、純米らしい旨味やふくらみのあるものや酸味のきいたキレのあるものまで、幅広い酒質のものが出品されておりました。加えて、熟成による香味の調和がとれているものも見られました。
ロ. 本格焼酎部門
製造責任者をはじめとする現場の方々の技術力が遺憾なく発揮された結果、米、麦、甘しょ、酒粕といった原料の特性や蒸留方法の特徴が反映され、甘い香りや華やかな香り、香ばしさを感じられるものなど、多様かつ優れた品質のものが多く出品されておりました。