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今年も「春鶯囀 一番しぼり」のお酒造りがはじまりました。

ようやく夏の異常な暑さから解放され、ここ数日は秋へ向かう気候になってきましたね。

 

当蔵もいよいよお酒造りがスタートしました。

地元の富士川町産の酒米であります美山錦を自家精米したものを洗米、浸漬して水切りした後、水分を均質にするため一晩寝かせます。それが以下の画像です。この時点での酒米の吸水率は28%くらいです。

それを今度は大きな蒸し器(日本酒用語では甑(こしき)といいます)で約1時間蒸します。蒸米の吸水率は約38%くらいです。

次に蒸米を麹室で広げて適度に冷やします。そして種麹を振りかけて全体に行き渡るように手でしっかりと蒸米を混ぜます。その後麹菌を蒸米に繁殖させるため高く積み上げて布でくるみます。この時の温度は約30℃から31℃です。

約6時間経過後に、布でくるんだ麹菌の繁殖した蒸米を手でほぐして、再び高く積み上げて布でくるみます。この作業を「切り返し」と言います。

そして翌日の朝、布の中で繁殖によりかたまった麹米を手で一粒一粒になるように手の平を使って丁寧にほぐします。その後、小分けにして箱に敷き詰めます。これを「盛り」と言います。

 

精米、浸漬、蒸し、麹造り。どれも非常に繊細な作業です。これら作業は今年も美味しい一番しぼりをお客様にお届けするためです。

日本酒を知れば知るほど日本酒ってすごいなと思います。

 

今年の「春鶯囀 一番しぼり」に期待してください。